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金木犀

忘れていた訳ではないけれど
少し諦めていたのかも知れない
もう逢えないから

 

ある日ふとした瞬間に
ほんの刹那に甦る 
記憶に残るこの香り
ふと見ると
やっぱりあった
金木犀の花だ

 

まるで心のどこかで
色褪せない大切な
誰かの優しさに似ている

金木犀を見つけた時
いつもそんな気持ちになる

 

今日はまた雨が降るみたい
道路に散りばめられた
オレンジ色の星たちも
流されてしまうだろう
あの日の記憶と同じように