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憂愁

冬を越えても落ちることなく
懸命に守りぬいた一枚の葉が
春の悪戯風(いたずらかぜ)に吹かれて
とうとう枝から手が離れた

 

悔しさを秘めながらヒラヒラと
落とされる哀れ途中に見た
芽吹いたばかりの
新しい葉が妬ましい

 

この思いと同じだといえばわかってもらえるでしょうか

 

昨日まで何事もなく過ごせた人が
突然逢えなくなる
この気持ちがわかりますか 

 

息苦しくて 心憂い
この憂愁を除けるのは
接吻(くちづけ)だけでしょうか

 

でも手遅れのようです
私はこれ以上塞がれた場所に閉じこもることはしません
離れることがすべてだと選びました