工場見学

これは、オフィシャルへの報告書から抜粋しますので、いつになく真面目なエントリーになってしまいますが、皆さん是非、ご一読くださいませ。

この日は、朝7時よりホテルから空港へ移動。温州へ工場見学に連れていっていただきました。これが今回の旅の最大の目的です。国がお金をかけて再開発し、世界一の産業地域にしようとしている地区を実際に拝見してきました。社会主義国家ですので、国の代表で幾名かが決定すると、国民へのコンセンサスなしで決定するのでスピードが速いです。(米中の関係が悪化しているのは、このやり方にトランプ大統領が反対しているからです。)

●正大眼鏡(SEIDAI OPTICAL)訪問

 ハグ・オザワの中国人のコウ様は、もともとここの社員だそうです。

 SKINSグリーングラスを製造されているところです。

 ハグ・オザワ様からの要望を応える為、品質、技術の改善を4年前に比べて格段に上がり

ました。中・高級眼鏡製造販売会社です。

敷地面積16000平方メートル。月産300万本。年商13億円。従業員数350人。

最先端の機械を装備。ロシア、日本、イタリアをはじめ数か国へ輸出を行っている。

ウルテム枠、メタル枠、機能性枠など、いろいろなフレームを製造。自社開発も行っており、10数個特許も取得している。

1階・2階:成型枠 3階:金属(合金)枠 4階:アセテート(抜き) 5階:研磨・塗装

製造から仕上げまで一貫してこの工場で行われております。コンピュータ管理・自動装置など、製造については1機械に対して1人で行われているので人は少なく、人が多いのは検品・仕上げ、バフ磨き、シルク印刷の工程でした。バフ以外はほぼ99%が女性従業員でした。現在、この方たちのお給料は月給9万円、10数年前の約4倍。このことからも世界第2位の中国の発展が感じられます。

●瓯海地区について

 この地域は温州の4大地域のひとつです。40年の発展を通じて、開発・設計・生産・販売と一体的なメガネ産業地域になりました。温州内の3分の2以上のメガネ工場が集中しており、現在、500社を超えるメガネ企業が存在しております。

従業員総数約6万人超え。売上高は日本円で約1600憶円。

レイバン、ポリス、オークリーなどの有名ブランドもこの温州、瓯海地区で製造されてお

り、ヨーロッパ、アメリカ、東南アジアなど100以上の国と貿易されております。

今後は工業・貿易を一体化し、「GLASSES TOWN(グラッシーズタウン)」として、メガ

ネ産業分野で世界一になるよう、国が900憶円を投資して実現しており、メガネ貿易の

中心地となるように目指しております。

ちなみに、世界のメガネの輸出の割合は96%がアジア圏で、そのうち66%が中国。イ

タリアは1%程度となっています(香港を経由するので)。[眼鏡DB調べ]

温州眼鏡会館も入館させていただきましたが、会館という言葉では違和感を感じるくら

い近代的という表現が正しいか、近未来的という表現がぴったりなのか、資本主義国家顔

負けの、SF映画に登場するような発展された展示スペースで3種のスクリーンプロモー

ションを行う会館でした。

工場の技術改善(人が機械に変わる)は、すでに実現しており、製造の速さも実現。

そして、この工場地帯には「眼鏡市場」として展開される小売店の集合地帯(工場直営)

が、が51店舗存在しており、活気に満ち溢れております。

鯖江もここまでの産業地区となればと思いましたが、補助金1000万円ほどでは桁が

違いすぎて不可能だと思いました。

 

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